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■ 1〜3話
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なんだかとても不思議な世界観だ。
ストーリーはハイ・ファンタジーなハズなのに、すごく落ち着いた雰囲気を醸し出している。これは「生えた羽の血と脂を落としてきれいにする」「でないと染みになっちゃうから」という、レキの毛づくろいのシーンのおかげな気がするな。
普通の人間に羽が生えてしまっただけで、抱える日々の悩みなんかが私たちと同じものであることが暗示されているからだろうか。羽・輪っかときたら、やっぱり天使なのかなぁ。
■ 4〜6話
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4話の時計屋の親方が言っていたのは、考えすぎなんかじゃなかった。
本当に、ある日ふっとどこかへ飛んでいってしまった。
思えば、5話でも伏線が張ってあったよね。
勤め先のおっちゃんとかネコとかに「さよなら」を告げていたり。クウは「心のコップが満たされた」と言ってた。
なんだかエンジェルビーツみたいだな。未練がなくなると成仏しちゃうのか?
■ 7〜9話
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ラッカが落ちこむのは、単に「自分はみんなと違う」という疎外感のせいだけじゃない。
言ってしまえば、だれもが持つ、根本的な問い。それは当然、私たちも持つもので。
――どうして私はここにいるんだろう?
――その答えが見つけられないままここにいる自分に、なんの意味があるんだろう?逃げ出したラッカは、カラスに導かれて西の森の井戸へと行く。
そこにあったのは、カラスの死骸と、いつか見た夢。
壁と、森と、井戸の底。
なんだか村上春樹の「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」みたいなお話だなぁ。
■ 10〜12話
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ラッカは、やってくる時を諦めの笑顔で待っているレキに、何をしてやればいいのかわからない。
どうすれば、レキは祝福を受ける、いい灰羽になれるのだろう?
どうすれば夢を思い出せるのだろう?
ヒョウコとミドリは、レキの力になりたいというラッカの願いを聞く。
そして、白い実の返事に、黄色の花火を上げるのだった。黄色の意味を、レキは「私はバカです」とか解説していたけど、そんなハズはあるまいよ。
なんだか小っ恥ずかしい想像ばかり膨らんでいくなぁ。
■ 13話+まとめ
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結局、なんで羽が生えて輪っかをつけるのか、よくわからなかったもの。
いつか壁を越える象徴、なのかな。時計塔の親方が言ってたみたく。設定は、やはり村上春樹の「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」によく似ている。
読んだのがかなり昔だから、細かいところは忘れてしまったけど。
2周目を観る前に、もう一度読んでおきたいなぁ。見終わった後味がとても良いアニメだった。
こういう雰囲気のアニメは少ないから、とても貴重だと思う。
設定がしっかりしていて、テーマがあって、メッセージ性もある。
コアなファンがいるのもよく理解できる。私も嫌いじゃないよ!
秀作、★4評価です。