■ こんな物語を見つけて作り上げたスタッフに心から拍手を贈りたい

http://amefuriya.cocolog-nifty.com/blog/2012/09/post-2d94.html

映画でも小説でも泣くことはあまりなかったのだけど。

レキに救われてほしかったんだよね。
ラッカにがんばれと、閉ざした扉を背に座り込んでないでさっさと立てと、挫けんな信じてやれと本気で怒った。

クラモリの絵の後ろにある日記をラッカが見つけて読んだとき、泣きそうになった。
よかった。これできっとレキは救われる、と。

他のアニメや小説では、たまにこいつは救われなくてもいいな、と思ってしまうことがある。
場合によっては、安易な救いが物語を台無しにしてしまうこともある。
でも、この物語は違う。

■ 何よりもレキの想いに強く心を揺さぶられました

http://www.accessup.org/janime/7_Haibane_20Renmei/2012-09-07T02_15_10.html

彼女達に足りなかったモノは『信じる』想い。
ラッカは自分が孤独だと思い続けてきたが鳥の存在を思い出すことで、孤独ではなく常に側で支えられて
来たことに気付く。
レキは自ら閉ざしてしまった心に、他人を、自分を『信じる』事で助けを求めその呪縛から解き放たれる。

その過程が優しくも辛く悲しく、演出されており、最終話で二人が分かち合う姿は感動的でした…。
何よりもレキの想いに強く心を揺さぶられました。
ラッカが繭の頃からただ只管救いを求め、良い灰羽で有り続けようとした理由が悲しく、台詞の意味を知った時に…。
何時しか小さな石だったレキが、7年の歳月を得て、その石がいつしか仲間を導く道標になっていたって話師の台詞…。
今まで行ってきた、罪だと思っていた行為がいつしか、救いになっていた事が…。素晴らしい伏線消化です…。

最後は皆が笑顔で別れを告げたシーンは清々しく満ち溢れる思いで一杯で、気分の良いラストだったな…と。

下地が丁寧で、世界観に謎が多くても、テーマ性がわかりやすい作品です。
そして不思議な感覚になれる、ノスタルジーさを味わえる、そんな素晴らしい作品でした。