いい話を見た!

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外界から隔絶された街、決して外に出られない住人たち、保護される灰羽。懐かしいような風景がたくさんあり、心優しい人々もいて。単なる日常生活ものかと思ったら、最後に向かうにつれて大きなテーマがあることに気付いて、思わず涙してしまいました。
決して明かされない部分もあるけれど、私たちが推測できる、少年少女たちに起こる不幸な出来事によって、灰羽たちはこちらに来たんだろうなと思いました。最終話らへんのレキの台詞が物語っているなあと感じます。そして、ラッカの「ここは楽園だと思っていました」という台詞からも。そう思うと、灰羽のみんなが地味な容姿をしているのは……と邪推してしまいます。もしかしたら美人なのかもしれませんが、美少女! という感じではないように思うので。
穏やかな日々の中で、ラッカが陥った恐怖と、レキの吐露が際立っていて、最終話は胸を締め付けられました。
世界の謎や根本的なことは何も明かされないし解決はされないけれど、世界とはそういうもので、その中で誰がどう生き、何をするのかが大切なのか、ということを説かれた気がします。