近年製作されたアニメの中で最も稀有なアニメ。そして奇跡ともいえる作品

http://www.accessup.org/janime/7_Haibane_20Renmei/2010-07-26T11_19_13.html

「ラッカ」と言う名を貰った灰羽の少女が生まれてきたところから物語が始まり、彼女の視点を通して、この作品の世界観と彼女と一緒に暮らす灰羽達のキャラクターが掘り下げられていく。
しかし、実際全部見終わった後でもこの作品の世界観と何故灰羽が生まれくるのかなど具体的な説明がなく不明な点はあまりに多いが、それら一切は瑣末なこと。他のアニメより雰囲気を大事にしていて、また時折見せる灰羽達の自分達灰羽に対する切り裂くような痛みがただ優しいだけのアニメではなくしている。
そしてその灰羽の痛みを象徴したような後半滑り出す「レキ」の物語。そして彼女を救いにくるラッカ。心の中で自らの罪に嘆き、傷つき続けたレキに救いをもたらしてくれたラッカは灰羽の姿見どおり本当に天使だったように思えてくる。
「人と人のつながり」そして「再生」をあつかったテーマ性の高かった物語。解釈はまた人によって変わるだろうが、自分はこの作品を見れて良かったと思う。