『神、さもなくば残念。』

http://urag.exblog.jp/17700495/

ミステリ作家、批評家、翻訳家で近畿大学で教鞭も取っておられる小森さんの力作評論です。帯文には「敢えて言おう、本書こそが、アニメ新世紀の批評であると!《深化》した“本格”アニメ批評宣言!」、さらに「「思想としてのアニメ」の理路を指し示す」、「サブカル批評そのものの革新」と謳われています。扱われるアニメ作品は「2000年代以降の主要アニメ『魔法少女まどか☆マギカ』、『涼宮ハルヒの憂鬱』、『攻殻機動隊』、ゼロ年代機動戦士ガンダム』シリーズ、『灰羽連盟』、『僕は友達が少ない』、など数百本」とのことです。哲学系の文献では、第壱部「アニメは、哲学したか?」の第2章「萌えの現象学」においてもっぱらフッサールが参照され、続く第3章「真理〔パンツ〕の本質について/《ストライクウィッチーズ》論」ではニーチェハイデガーが参照されています。