世界観とかについて考察してしまうのは野暮な事だろうか

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ただし問題は「何のために」灰羽たちはグリの街で生活をしなければならないのかと言う事だと思う。おそらく作品としては生前の罪を償ったり思い残した事を遂げたりと、生前と「その後」をつなぐ何かするためだという一応の説明はつくのだろうが、どちらにせよそれ自体が何故なのか説明する事は誰にもできないだろう。そういう疑問を抱かずにこの灰羽連盟のような世界観に納得するには、それだけ人生や死に対してある種の固定観念のようなものが無ければならないと思う。この作品が日本よりも海外でうけたのは、キリスト教的な宗教感が深層心理にある人たちの心に響いたからだろう。「罪があればたとえ死後でも償わなければならない」のはまさにそんな感じだ。