もしかすると十指には入る名作ではなかろうか

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2002年のTV放映以来の視聴となるが、1話目からかなり鮮明に覚えていて中々に感慨深い。素直に見れば暖かみのある優しいホームドラマ・童話的な作品だが、裏にあるテーマは深く、2回目ともなるとまた違った印象を与える作品だ。もしかすると十指には入る名作ではなかろうか。

 作風としては、セピア調の色彩に彩られた石造りの町並み、白き羽と光輪を持つ灰羽たち、これら西洋的なモチーフと、輪廻の狭間における準備期間、モラトリアムに向き合う生き方を示す、東洋的な死生観を主題とした多様な哲学が感じられる。